クリーニングから戻ってきたら、灯油のような臭いがするんだけど?
以前、出張先でクリーニングをご利用になったお客さんが、洗ったはずのダウンジャケットから変な臭いがすると言うことで、当店にお持込みになったことがありました。
実際に品物を見せていただいたくと確かに灯油のような臭いがあるだけでなく、全体的にしぼんだ印象を受けました。
これらの原因はすべて乾燥不足によるクリーニング溶剤の残留でした。
クリーニング溶剤にはデリケートタイプのものとパワータイプのものがあり、デリケートタイプは取り扱いが容易なので、普及率も高く全国のほとんどのクリーニング店が使用していますが、灯油のような臭いがあるのと乾燥に時間がかかるという特徴があります。
たとえ臭いのある溶剤でもきちんと乾燥すれば臭いも抜けふっくらと仕上がるはずでしたが、乾燥時間が足りず、溶剤が残留して臭いが残り、羽毛も乾ききらずしぼんでしまったままの状態で返されたのです。
このように乾燥が不足したまま品物を返してしまうクリーニング店は要注意です、なぜなら溶剤が残ったまま着用していると、低温やけどを起こすおそれがあるのです。
万が一、このような機会に出会ってしまったときは、そのクリーニング店のご利用は控えた方がいいですね。